Matsuura Sota Architects

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地形に呼応する住居

都内において周辺の街並みを見渡す高台に位置する場所で、画一的な宅地造成によりできる住宅ではなく、敷地と周辺環境がもつ地形に対して敏感に繊細に呼応する「狭間」を計画しました。

狭の間、2重段状の空間

建物の中央に段状の空間(狭間)を2重に挟み、空と大地、街と建物、そして部屋と部屋の「間」となる空間を作ります。「狭間」は部屋を結ぶ動線であり、土地の高低差を繋ぐ階段であり、屋外へ開放的な縁側であり、家の中の小さなシアターであり、外との距離を調整する緩衝帯であり、暗い場所であり、明るい場所となります。
一般的な住宅では廊下や階段といった動線だけの空間が、「狭間」として日常生活の中心になることで、住み手が土地の高低差と会話しながら、創造性豊かに暮らすことのできる住まいとなります。

「囲われた感覚」と「開放的な感覚」

敷地周辺は起伏をもつ路地が張り巡らされ、付近を散策してみると土地の高低差によって不意に思わぬ開放的な景色に出会います。この敷地もまた、路地と高低差による「囲われた感覚」と「開放的な感覚」が魅力的な場所であり、住み手が地域に住むという価値観で、「近隣の屋根の連なり」「多数の階段」「敷地内外の植栽」「周辺の路地」などの周辺環境を縫いながら生活する場所となります。

所在地 / 東京都
敷地面積 / 101.15㎡
延床面積 / 81.55㎡
構造 / 木造・2階建
共同設計 / LEMON CRAFT
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